時空を駆けるピアニスト
こんにちは!
バレエピアニストのHaRuKaです。
今回はちょっとお仕事内容を紹介🍀
その前に、たまにバレエピアニストと言うと『バレエとピアノの兼業?踊れるピアニスト?』という方と出会うこともありますが
バレエピアニストはあくまでピアニストです。
チキンサラダがあくまでサラダなのと一緒です。
もしかしたら英語でpianist for ballet と表記した方がわかりやすいかもしれませんね。
さて、そんなバレエピアニストのお仕事の中でも、メインとなるレッスンピアニストについて。
レッスンピアニストとは、バレリーナたちが技術や表現を磨くために毎日行うエクササイズの音楽を担当します。
エクササイズの音楽というのは、スポーツジムのレッスンとかを受けたことのある方はちょっと想像しやすいかなと思うのですが、
1時間強のレッスンをずっと無音でダンベルを上げ続けるのって結構キツイと思うんですよ。
やっぱり気持ちが上がる音楽って動作を助けてくれますよね。
バレエのための音楽も同じようにとても重要です。
加えて、バレエは動作の1つ1つすべてに意味がありとても繊細で入り組んでいるものなので…
音楽もそれ相応のクオリティや、合わせる技術などが求められ、それ故生演奏が重宝されます。
そしてここから先はかなり個人的な解釈になりますが
私はレッスンピアニストの大きな魅力とも言える特徴の一つは、五感を駆使して現在・過去・未来のすべてに気を配る仕事内容だと思っています。
バレエのレッスンは基本的に数人〜多いときは50人程で行われるため、何人かずつに分かれて踊ることが多いんですね。
つまりダンサーには自分の番を待つ時間があるのですが、ピアニストは矢継ぎ早に演奏するので、現在の演奏と過去・未来の情報処理は常に同時平行です。
具体的に言いますと
現在…
もちろん、たった今踊っているダンサーの呼吸を感じて合わせ演奏する。
過去…
弾いたテンポ・曲の雰囲気が適切だったか、もっと助けられるような弾き方がないか常に探る。
未来…
次に出てくる組はいるか確認し、もし男性がいるグループなら少し重めのテンポで弾く心構えをする。
これらはほんの一部ですが、高い演奏クオリティを保ったまま時空を飛び越えて意識を配るのって、まあ大変です。
私も養成クラスの頃はよく、現在のダンサーに合わせることに集中しすぎて、次に踊る人がまだいるのに気づかず音を止めてしまったり。(笑)
今でもまだ色々と気を配りきれない所がたくさんありますね。
ただ、私がプロのバレエピアニストとして生きていきたいと志した理由の一つには、パーソナリティ的な要素での適性一致があります。
私はわりと普段から周りの多くのことにアンテナを張り巡らせているタイプでして
一度に多くのことにクルクル気を回す感じは、仕事場でピアノを弾いてなくてもよく感じているものなので、あまり特別なことをしている感じでもなく。(笑)
次はなにが来る?さっきのあれはどうだった?と考えを巡らすのはとても楽しいです。
長所か短所かはさておき、この性格はバレエピアニストという仕事に適しているのかなと思っています。
仕事も人間関係もですが、何事も自然の自分でいられることは本当に心地良いものですよね。
私には高校からの大切な友人がいますが、ずっと一緒にいたいと思えるのはやはり素の自分でいられるのが大きいんだろうなぁと思います。
身の回りに自分の心地良い居場所があれば、当たり前と思わずいつも感謝を忘れずにいたいですね。
また更新します✨
HaRuKa🌸