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ロンドン在住 バレエピアニストHaRuKaのブログ

現役ロンドンライフと、知られざるバレエピアニストの実態🇯🇵..✈..🇬🇧

マリアネラ・ヌニュスさんのクラス

みなさんこんにちは! 

 

バレエピアニストのHaRuKaです。

 

今回は、先週末にロイヤルバレエ団プリンシパルのマリアネラ・ヌニュスさんのクラスを弾くという素晴らしい経験をさせて頂いたので、その詳細を書き残してみようと思います。

 

マリアネラ・ヌニュスさんは2002年にロイヤルバレエ団のプリンシパルに昇進してから、なんと20年(!)プリンシパルを続けている大ベテランバレエダンサーです。

 

その確固たる技術と天性の表現力を持ち合わせる彼女には多くのファンがおり、バレエ界で彼女の名前を知らない人はいないと言っても良いのではないでしょうか。

 

 

さて、そんな彼女のクラスを弾かせてもらった経緯について。

今回は彼女がプライベートレッスンを行うことになり、たまたま共通の友人が声をかけてくれ私がピアニストを務めることになりました。

 

日曜日の朝、ロンドン中心地にあるPineapple Dance Studioにて、レッスンが始まります。

 

ストレッチからプリエ、タンジュと進んでいきますが、そのお手本があまりにも美しい…!

振りを教えるだけのお手本でさえ、その瞬間瞬間を心の底から楽しんで踊っているのが伝わってきます。

 

そして選曲ですが、私も彼女の嗜好を察知しようと、色々なアプローチを試みます。ストレッチにショパン、プリエにサウンドオブミュージック、タンジュにジャズ…

 

初めての先生に対してはどんな曲が好みなのかわかりませんから、こうして色々なジャンルの曲を出してみて反応を見ることが、いち早くクラスに溶け込むポイントかなと思っています。

 

 

そしてロンド・ジャンブ・アテールで見事当たりがでます…!

 

弾いたのはドン・キホーテから、キトリとバジルがギター&扇子で戯れ合うシーンの音楽。

 

このメロディを弾き始めたとたん、マリアネラがパッと顔を輝かせながらこちらを振り返って、「その曲大好きだわ!最高よ、ありがとう!」と言ってくれました🥰

 

 

お、バレエ曲が好きなのかな?と思ってその後も海賊やラ・フィーユ・マル・ガルデのアダージオ、タイスの瞑想曲などを弾きましたが、やはりバレエ曲を弾くたびに振り返ってグッドサインをくれたり「Excellent choice!」と声をかけたりしてくれました。

 

 

ただ全ての中で1番ハマったなと感じたのは、フォンデュでポル・ウナ・カベサを弾いた時のこと。

 

その時ばかりはもう、彼女の気持ちの高揚がこちらにもしっかり伝わってきました…!

 

「わぁ素敵!!その映画大好きなの、音楽も大好きなの!あなたも好きなの?本当に素敵だわ、ありがとう…!」

 

生徒さんに向かっても、

 

「私たち、こんな美しい音楽で踊れるのとてもラッキーよ」

 

と、こんな感じで、かなり喜んでくれました✨✨

 

 

あとで気づいたのですが、この曲は歌手・俳優として活躍したカルロス・ガルデルという方が映画の挿入歌として作曲したもので、なんと彼はマリアネラと同じアルゼンチン出身でした!

 

 

特にこの繋がりを考えて選んだわけではなかったのですが、彼女のレッスンの中で偶然フッと頭に浮かんだのがこの曲だったということに、何か不思議な縁のようなものを感じました。

 

 

そしてクラスのあとは写真をお願いして、世界のプリンシパルと素晴らしい記念写真を撮らせてもらうことができました🥰

 


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音楽にとても良く反応してくれる彼女のクラスは本当に心地良く、わたしも心から楽しんで音楽を奏でることができました。

 

 

ダンサーとしても、一人の人間としても本当に気高く美しいマリアネラ✨

 

 

そんな彼女のクラスに携わることができて、本当に幸せでした…!

 

 

来月は2年ぶりに一時帰国ができる予定なのですが、幸せいっぱいの気持ちのまま日本を楽しめそうです🥰

 

 

それでは、今回はこの辺で。

 

また更新します!

 

HaRuKa 🌸