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ロンドン在住 バレエピアニストHaRuKaのブログ

現役ロンドンライフと、知られざるバレエピアニストの実態🇯🇵..✈..🇬🇧

第三章 Dream came true!

お久しぶりです!

 

バレエピアニストのHarukaです。

 

振り返ってみると最後に更新したのは3月だったので、相当時間が経ってしまいましたね。

 

まぁそれだけ怒涛の数ヶ月であったということなのですが…

 

まずは大きなご報告があります。

 

 

遡ること2023年1月。

このブログを始めたきっかけにもなる、大きな夢が叶った瞬間となった、1本の電話がありました。

 

相手はロイヤルバレエ団ピアニストのロブ・クラーク氏から。

 

 

「(前略)... 昨年のオーディションとトライアルの結果…あなたをフルタイムピアニストとして採用することにしました」

 

 

そうなのです。

 

 

この度英国ロイヤルバレエ団にピアニストとして正式に就任が決まりました…!

 

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実は2021年の11月にこのポジションの公募が出てから、書類選考、オーディション、1ヶ月のトライアル(試用期間)などと密かに数多くのプロセスが遂行されていました。

 

 

本当にひとつひとつが大きな出来事で、その場ですぐブログに書きたくて仕方がなかったのですが(笑)、ロイヤルバレエ団に関わるすべてのことは、正式にこのポジションを得られるまでは公表しないことに決めていました。

 

 

※ちょっとブログが滞りぎみだったのは、自分の中でその時のメインの出来事が記事に残せず、他に書きたいことがなかなか見つからなかったこともあります(言い訳)

 

 

 

今後、時間をかけて少しずつその概要を書いていこうと思います。

 

 

ちなみにこうして色々と振り返りながら書いているとちょっと時系列が複雑ですが、現状はロイヤルオペラハウスとはもう正式に契約書を交わしており、8月中旬からバリバリ働き始めています!

 

 

今のところ、夏休みに一時帰国も諦めて決死の覚悟で譜読み&練習をしたおかげで(このことについても後の記事で詳しく書こうかなと思っています笑)、順調にお仕事が出来ている気がします。

 

 

ただ、それと同時に、あのずっと夢見ていたロイヤルオペラハウスに毎日通い、ずっと憧れていたピアニストロブ・クラーク氏が直属のリーダー/同僚だなんて、いまだに現実味がなくフワフワした感じがするのも事実です。

 

 

YouTubeの中でしか見たことがなかったロイヤルバレエ団のスタジオが目の前に広がることも、まだ全然慣れません。

 


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↑1番お気に入りのFonteyn Studio

 

 

今後もどのようなスケジュールになっていくかまだわかりませんが、これからもロイヤルバレエ団のピアニストとして、色々な思いや経験を記録として綴っていきたいと思っています。

 

 

不定期更新になるかもしれませんが、もしご興味ある方はぜひ今後も引き続き読んで頂けると嬉しいです😊

 

 

取り急ぎ、私のずっと抱え続けていた大きな夢が、ついに叶ったというご報告をさせていただきました。

 

(私がここに至るまで、どのように苦戦し挫折してきたかなどは、ぜひ過去の記事をご覧ください笑)

 

 

それでは、また更新します!✨

 

 

ありがとうございました。

 

 

Haruka 🌸 

 

 

突然のキャラクタークラス

こんにちは!

 

バレエピアニストのHaRuKaです。

 

色々と忙しくバタバタと日常を過ごしているうちに、気づけばもう3月で、これが2023年初ブログになってしまいました。

 

明けましておめでとうございます🎍✨(笑)

 

ちょっとお仕事について色々と報告したいことがあるのですが、まだ開示できない情報があるのでその話はまた追々させて頂きます。

 

さて、今回は先日とあるクラスを弾いた時の出来事です。

 

その日はYear11のクラスでしたが、10数人がオーディション等で公欠、4、5人のスモールクラスになりました。

 

その状況をみた先生が「今日は軽くバーをやりセンターはちょっと面白いことをしましょう」と生徒たちに話しました。

 

そして特に説明を受けることになく、唐突に始まったのが…

 

 

キャラクタークラスでした!

 

 

キャラクタークラスとは、バレエに必要な民族舞踊を学ぶクラスです。振付けも民族独特の性格を表現するものになるため、音楽も各国の特徴ある曲(ハンガリー、スペイン、ロシアなどを振りに応じて)を使います。

 

 

実は私は、音大時代にこのキャラクタークラスを2、3年ほど任されていたことがあり、今回はその経験が非常に役に立ちました。

 

 

学生時代は右も左もわからないところからスタートしたので、当時はキャラクタークラスで使える曲探しに相当苦労した記憶があります。

 

「キャラクター音楽集」なるものを渡されて、この中の曲を使うといいよ!と言われたものの、各曲毎に解説がなかったため、初心者の私には曲だけ見てもどれがどの国のものかわからない。(笑)

 

Youtubeで各国の踊りを見て特徴を掴んだりして国ごとにファイリングしたり、キャラクターの先生にアドバイスを求めたりして、本当に少しずつ習得していきました。

 

(それでもハンガリーだと信じて弾いた曲がそれジプシーよ!と言われたり😵‍💫笑)

 

が、最終的には1クラスを、そこそこ自信を持って弾けるくらいにまでは成長出来たように思います。

 

そして2023年、学生時代に必死で学んでいたことが、ロンドンで突然役に立つ日が来ました。

 

キャラクタークラスを弾くためには前述の通り特殊なレパートリーが必要なので大抵はファイリングした楽譜を使いますが、幾分この日は突然始まったので (!)

 

記憶を引っ張って対応していく他ありません。

 

先生の振りを見て、これはハンガリーだな。マズルカだな。と判断していき、たまに先生が口ずさむ曲を耳コピして弾いたり。

 

時には即興で対応しなくてはいけない局面もありましたが、どんな和音を使うと「ハンガリー風」になるかなどが何となくでも頭にあったため、楽譜がないハンデを乗り切ることができました。

 

クラス後、先生が「突然だったし、ぴったりの曲が来なくても、バレエ曲とかクラシックすぎる曲じゃなければいいか、くらいに思ってたのに、ちゃんとキャラクタークラスができて驚いたわ!」

 

と言ってくださいました(♡˙︶˙♡)

 

 

もしバレエピアニストを目指している方がいたら、ぜひキャラクタークラスを勉強してみてください。きっといつか役に立つ日がと思います!

 


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頭をフル回転したクラスのあとのご褒美は、CostaのHot chocolate ♥

 

 

今回はこの辺で。

 

また更新します!

 

HaRuKa🌸

 

 

 

マリアネラ・ヌニュスさんのクラス

みなさんこんにちは! 

 

バレエピアニストのHaRuKaです。

 

今回は、先週末にロイヤルバレエ団プリンシパルのマリアネラ・ヌニュスさんのクラスを弾くという素晴らしい経験をさせて頂いたので、その詳細を書き残してみようと思います。

 

マリアネラ・ヌニュスさんは2002年にロイヤルバレエ団のプリンシパルに昇進してから、なんと20年(!)プリンシパルを続けている大ベテランバレエダンサーです。

 

その確固たる技術と天性の表現力を持ち合わせる彼女には多くのファンがおり、バレエ界で彼女の名前を知らない人はいないと言っても良いのではないでしょうか。

 

 

さて、そんな彼女のクラスを弾かせてもらった経緯について。

今回は彼女がプライベートレッスンを行うことになり、たまたま共通の友人が声をかけてくれ私がピアニストを務めることになりました。

 

日曜日の朝、ロンドン中心地にあるPineapple Dance Studioにて、レッスンが始まります。

 

ストレッチからプリエ、タンジュと進んでいきますが、そのお手本があまりにも美しい…!

振りを教えるだけのお手本でさえ、その瞬間瞬間を心の底から楽しんで踊っているのが伝わってきます。

 

そして選曲ですが、私も彼女の嗜好を察知しようと、色々なアプローチを試みます。ストレッチにショパン、プリエにサウンドオブミュージック、タンジュにジャズ…

 

初めての先生に対してはどんな曲が好みなのかわかりませんから、こうして色々なジャンルの曲を出してみて反応を見ることが、いち早くクラスに溶け込むポイントかなと思っています。

 

 

そしてロンド・ジャンブ・アテールで見事当たりがでます…!

 

弾いたのはドン・キホーテから、キトリとバジルがギター&扇子で戯れ合うシーンの音楽。

 

このメロディを弾き始めたとたん、マリアネラがパッと顔を輝かせながらこちらを振り返って、「その曲大好きだわ!最高よ、ありがとう!」と言ってくれました🥰

 

 

お、バレエ曲が好きなのかな?と思ってその後も海賊やラ・フィーユ・マル・ガルデのアダージオ、タイスの瞑想曲などを弾きましたが、やはりバレエ曲を弾くたびに振り返ってグッドサインをくれたり「Excellent choice!」と声をかけたりしてくれました。

 

 

ただ全ての中で1番ハマったなと感じたのは、フォンデュでポル・ウナ・カベサを弾いた時のこと。

 

その時ばかりはもう、彼女の気持ちの高揚がこちらにもしっかり伝わってきました…!

 

「わぁ素敵!!その映画大好きなの、音楽も大好きなの!あなたも好きなの?本当に素敵だわ、ありがとう…!」

 

生徒さんに向かっても、

 

「私たち、こんな美しい音楽で踊れるのとてもラッキーよ」

 

と、こんな感じで、かなり喜んでくれました✨✨

 

 

あとで気づいたのですが、この曲は歌手・俳優として活躍したカルロス・ガルデルという方が映画の挿入歌として作曲したもので、なんと彼はマリアネラと同じアルゼンチン出身でした!

 

 

特にこの繋がりを考えて選んだわけではなかったのですが、彼女のレッスンの中で偶然フッと頭に浮かんだのがこの曲だったということに、何か不思議な縁のようなものを感じました。

 

 

そしてクラスのあとは写真をお願いして、世界のプリンシパルと素晴らしい記念写真を撮らせてもらうことができました🥰

 


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音楽にとても良く反応してくれる彼女のクラスは本当に心地良く、わたしも心から楽しんで音楽を奏でることができました。

 

 

ダンサーとしても、一人の人間としても本当に気高く美しいマリアネラ✨

 

 

そんな彼女のクラスに携わることができて、本当に幸せでした…!

 

 

来月は2年ぶりに一時帰国ができる予定なのですが、幸せいっぱいの気持ちのまま日本を楽しめそうです🥰

 

 

それでは、今回はこの辺で。

 

また更新します!

 

HaRuKa 🌸