Showcaseができるまで
こんにちは!
バレエピアニストのHaRuKaです。
一応1ヶ月に1記事を目安にしていたのですが、しばらく立て込んでおり大分更新が滞ってしまいました。
が、変わらずロンドンで元気に生きております!
最近は勤め先のバレエスクールで来週末に行われるShowcaseをやるので、毎日のお稽古に加えて、大部分はそのリハーサルをしています。
私はYear9、10、11を担当なのですが、それぞれのクラス毎に味があってこれがまた面白い。
ということで、今回はその実際のパフォーマンスが出来上がるまでの流れを紹介したいと思います。
Year9 (13-14歳) は普段のクラスをパフォーマンス用にアレンジして魅せることになりました。
担当講師からは「タンデュはジャジーなもので、ピルエットは勢いのあるもので…」など大まかな指示をもらい、これはどうかな?という曲を弾いてOKが出ればそれで固定、という風にして音楽を決めて行きました。
時に、とあるミディアムテンポのアレグロで「うーん、ジーグかな…?」と先生が迷っていたところを「振付的に、ジーグよりこっちの方が合いそうじゃないですか?」とAnything goesを弾いてみたら、それが生徒にも先生にも大ハマり!
なんてこともありました。音楽側の責任者として、こういう提案を積極的にしていくこともピアニストの大事な役割ですね。
Year10 (14-15歳) はバレエのレパートリーを組み合わせて作品を作ることになりました。丁度ロイヤルバレエ団がSwan lakeをやっているシーズンだったので、そこからインスピレーションを得た先生がスワンレイクの1曲を元に振り付けを考案。
私に相談があったのは、入り(舞台裏から踊り初めの定位置にいくまで) の音楽をなにかハープのような感じで弾けるかしら?ということ。
とっさにアルペジオでそれっぽく、即興で弾こうと思った1.5秒前、Swan lake 2幕/Pas de deux : Adagio前のオデットのエントランスの音楽が良いのではと思いついて1.5秒で手のポジションを変え、そのシーンの音楽を弾いてみます。
同じSwan lakeで統一感もあるし、実際ハープの箇所でもあるのでピッタリ!と採用してもらえました。👏
バレエピアニストって基本「お願いします」とか 'Thank you!' って言われてから3秒以内には弾き始めないといけないのですが、その3秒で脳の中がフル回転していたりします🌀🌪️
そしてYear11 (15-16歳) は実は未だに絶賛 in progress、1度もリハーサルが行われていません!
というのも、最終学年であるYear11は他の学科のテストなどで通常のバレエレッスン枠が削られており、数少ないお稽古ある日は私がスケジュール合わず…という感じですれ違いまくっているのです。
それならなぜ私を担当にしたんだ…という心の声は飲み込みまして(笑)
とりあえずYear11担当講師のJosephineとだけは毎朝会えるので、作戦会議をした結果
曲を決め、録音をして彼女がそれを聞いて振り付けを決める
→
その録音を使ってYear11の生徒たちに振り落とし(振り付けを伝授すること)
→
パフォーマンス直前1週間に詰め込みリハーサル
というなかなかハードなプランが立ちました。(笑) というかもうこうするしかない!
ちなみに曲はショパンの華麗なる円舞曲から抜粋。
選曲の理由は、ある日たまたまこの曲を仕事場で練習をしていた際、裏で聴いていたJosephineが大変気に入ってくれたことから決定しました。
さて、こんな感じでそれぞれのリハーサルが進んでいますが、なんと来週のShowcase当日はロンドンで大規模なストライキ(鉄道、地下鉄が全部止まる)が予定されているとの情報が…!😱
私はガッツリ電車通勤なので、果たして当日無事にたどり着けるのか…?
なるようになりましょう…!
ということで、今回はこの辺で。
また更新します✨
HaRuKa🌸