ゆれるテンポVSゆるがない意志
こんにちは!
バレエピアニストのHaRuKaです。
さて、今回は私がバレエピアニストの勉強を始めて対峙することになった、ある大きな問題についてお話しようと思います。
結論からいいますと、その問題自体はいたって単純であり
『演奏中テンポがゆれる』
ということでした。
当時養成クラスで私が受ける注意は、8割方
「テンポは一定に保って!」
「変な『間』をとらないで!」
「もっと正確に刻んで!」
というような内容だったわけですが、これが本当に直せなくて。
というより、そもそもテンポに関する注意喚起をなかなか素直に受け入れることができない自分がいました。
なぜでしょうか。
その頃の心境を思い返してみます。
まず大前提として、当時私には初心者ながらもバレエピアノに対する確固たる思いがありました。
それは
バレエレッスンはピアニストとダンサーの芸術的な語り合いの場でもあり、音楽を奏でる以上自分もダンサーと等しく『表現者』でなくてはならない
というようなもので、実はこの思いは今でも変わらず抱えているものです。
しかし当時はその思いのみが一人歩きしていたため、演奏中「歌いすぎてゆれてるよ!」「テンポキープして!」と指導があるたびにどこか反発を覚え、
機械のように正確なテンポを刻むことより、自分の音楽を表現することを優先したい!
とカチカチな頭になっていました。
つまり、テンポキープ=自分の音楽の封印だと誤認しており、決められた『枠組』にはめることは自分の個性を犠牲にすることになると思っていたわけです。
この頃は理想と現実の差異にだいぶ苦しんでいましたね。
ただ、今ならわかります。
まずは四の五の言わずにその『枠組』とはどういうものなのかを知ることが必要だったのです。
当時の私は、俳句で基本の五七五を知らないのに、とりあえずオリジナリティを出したくて字余りとか字足らずを連発した句を読んでいた感じ。
先生方は、まずは五七五という形式の美しさをしっかり教えようとしてくれていたのです。
それらを破るにせよ破らないにせよ、もともとの型を知らなくちゃ始まりません。
あの頃のカチカチ頭の私を見捨てず必死で指導してくださった先生方…
本当にありがとうございました。
何事もまず知る、知ろうとするって大事なことですよね。
さて、今回は少し難しいお話になってしまいました。
次回は一旦休息ということで、私がロンドン留学を決意するきっかけとなった、ある思いがけない出来事をシェアしようかなと思います。
まさかロンドンのとあるカフェで、半ば悔しさに泣きながら、行く先2年の進路が決まることになるとは…。(笑)
また更新します✨
HaRuKa🌸