Repクラスの苦悩
こんにちは!
バレエピアニストのHaRuKaです🌸
さて、今回はバレエピアニストの仕事の一つであるレパートリークラスについて、実際に今担当しているクラスでの出来事をシェアしたいと思います。
私の勤め先ではRep (Repertoireの略)と呼ばれているこのクラスですが、これは基礎を鍛える通常レッスンではなく、バレエ作品のソロを踊れるようになるためのクラスです。
あまり弾く機会はないのですが、今学期分のタイムテーブルで自分のレギュラークラスを確認すると、今学期は木曜日の3クラス目がRepクラスでした。
初日。どの曲をお願いされるかは事前にわからなかったので、iPadを準備してスタジオに向かいます。
これは、大抵RepクラスはSleeping BeautyやSwan lake, Don Quixoteといった有名どころのソロを取り上げることが多く、iPadに入れている楽曲でカバーできる可能性が高いからです。
ということで、弾いたことor 聞いたことがある曲がくれば何とかなるだろう …
そう思っていたのですが…!
リクエストされたのは4曲で、そのうち3曲が聞いたこともない、初めましての曲でした…!!
・Birthday offering 3rd variation
・Caprice Solo
・The Polka in Facade
これらが新曲(私にとって)で、もう一曲はSleeping Beautyのブルーバードのヴァリエーション。
こういう場合、本来なら曲を事前に知らされて楽譜が送られてくるはずなのですが、何かの手違いで今回は楽譜なしで初回のクラスがスタートしてしまったのです。
楽譜をiPadで検索しても見つからず、あるのはYouTubeの音源だけという状況で、その場を乗り切るには…
もうその場での耳コピしかありません…!
ここからは実際に私がトライした奮闘記になります。(笑)
↓↓
初めに先生と軽く打ち合わせ。楽譜がないので正確には弾けないということを伝えて、初回なので今回は似たような音楽で、振りの動きの確認など技術的なことを重点的にやりましょうと決めます。
クラスが始まり、先生が振り付けの確認などをしている約3分間、私はスマホを耳に押し当てて音源を聴き、テンポと調性、そして曲の雰囲気を必死で掴みます。
そして
'Let's try with music!'
(まず1度音楽で通してみましょう!)
の合図でまず1回目、とにかく弾きます。弾くしかない。(泣)
この時点では最低限の情報しかとれていませんが、なんとか生徒が振り付けを確認できるくらいの曲を提供することが目標です。
生徒たちもまずはリズムをとるので精一杯なので、テンポとリズムだけはしっかり提示してあげることを意識します。
さて、1度通したあとは先生がまた振り付けの指導、直しにはいるのでここで再びスマホを耳に押し当て耳コピタイム。
ここではメロディーをできるだけ覚えて、何拍目で和音が変わるか確認します。
'Let's do it again with Music!'
(もう一度音で通してみましょう! )
の合図で2回目。
今度はさっき覚えたメロディーをなんとか頑張って思い出しながら、わりと原曲に近い雰囲気で弾くことを意識します。
覚えたはずのメロディーが途中から飛んであれ!?と焦ることも多々起こりますが、それは内心だけにとどめ、メロディーの正確性よりテンポやリズムのキープを重視!
なんとか弾き切ります。
このあたりからなんとか落ち着いて「それっぽい曲」が弾けるようになってくるので、これ以降はできるだけ原曲通り、クオリティをあげていくようにします。
隙を見つけては音源を聞き、指だけを動かして脳内リハーサル。
本当は紙とペンがあれば、少しでもメロディーや和音をメモできるのですが、あいにくこの日は持ち合わせていなく。。
これからは反省して、常に持ち歩こうと思います。(笑)
さて、これが実際に私が経験した、Repクラスでの出来事でした。
(ちなみにこの翌週、「二人用しか見つからなかったけど、ハルカならアレンジして一人で弾けるよね!」というメッセージと共に、連弾譜が送られてきました😂(笑))
そんなこんなで苦労した数週間でしたが、必死に対応する私の姿を見てくれていたのか、先日生徒さんたちから、なんとも嬉しいサプライズが❣️
ハルカの音楽のおかげでここまで頑張ってこれました、というメッセージには思わずじーんときてしまいました。。
来週からHalf Termで1週間お休みなので、たくさん休んで美味しいものを食べてチャージして、6月からも全力で頑張りたいと思います!
今回はこの辺で。
また更新します✨
HaRuKa🌸