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ロンドン在住 バレエピアニストHaRuKaのブログ

現役ロンドンライフと、知られざるバレエピアニストの実態🇯🇵..✈..🇬🇧

専属ピアニストとして

 

こんにちは!

バレエピアニストのHaRuKaです。

 

 

9月から新しい学期が始まり、私はとあるVocational Ballet Schoolと専属契約(のようなもの)を交わし、ほぼ毎日そこに通う形になりました。

 

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フリーランスであることには変わりないのですが、毎日色々なスタジオ、スクールに飛び回っていた時と比べて、一箇所でまとめて弾けることは移動がない分かなり楽に感じます。

 

しかしその分仕事内容もやや変化し、今までのようにクラスを弾くだけではなく、リサーサルやレパートリークラスも担当することに。

 

いつかの記事で書いたかもしれませんが、どのヴァリエーションを弾くかは突然その場で決まったりします。(笑)

 

初回のクラスは、生徒たちが各々踊りたいヴァリエーションを申告して、とりあえず私のタブレット内の楽譜にある曲から弾いていくという形に…!

 

例のごとくタブレットで大急ぎで楽譜を探して弾く、という作業を1時間こなし 、変な汗をかきました。(笑)

 

 

後日送られてきた決定版リストはこんな感じ↓

 

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11曲!

なかなか一度にこんなに弾かない。(笑)

 

私はまだレパートリークラスの経験は浅いので弾いたことの無い曲もありますし、正式な曲名ではなく省略式なのでどの曲のことなのか解読する必要もあります。(バレエの先生からしたら常識なのかな?)

 

省略されているものは、とりあえずYouTubeで「Gamzatti Variation」などと検索して1番たくさん出てくる曲がそれだと予想できます。

 

 

本当は音源をつけて送ってもらえると一番確実なのですが、事務局が忙しい場合もよくあるので、こういう時はピアニストができるだけ頑張る!(と私は思っています)

 

 

楽譜が揃えられたら今度は練習。家でも弾きますが、曲数が多いのでクラスとクラスの間にちょこちょこ練習したりして準備します。

 

 

さて、このような感じでクラスにレパートリーに慌ただしくも充実した最初の一週間が終わり、これから先の生活リズムをなんとなく把握したところです。

 

 

唯一月曜日が昼すぎに終わるので、暖かいうちはランニングできそう!と先ほどお昼休みにはスニーカーを買ってきました👟 

 

プロを目指す、エネルギーに溢れた10代のダンサーたちとほぼ毎日一緒に過ごすので、こちらもそれ相応の体力は必須です💪

 

 

体力といえば、最近Twitterで見かけた情報に基づいてビタミンDサプリメントで飲み始めたのですが、ここ数日明らかにすこぶる調子が良い!(笑)

 

特に朝起きた時の爽快感が素晴らしいです。

 

どうもビタミンDには日光からしか摂取できない成分があるらしく、イギリスの曇り空の下で生活しているとたしかに摂取不足になりそう。(笑)

 

 

秋〜冬にかけてなんとなく気分が落ち込む人や、イギリス在住の方には特にオススメです!👍

 

 

 

 

… この記事は仕事の合間に書いていたのですが、たった今、次のレパートリークラスで新しいヴァリエーションを弾けるかと頼まれたので、例によって音源チェック・楽譜探しをして参ります。(笑)

 

 

 

季節の変わり目、皆様もどうかお体には十分お気をつけてお過ごしください。

 

 

それでは、また更新します✨

 

HaRuKa🌸

サマースクール期間です!

こんにちは!

バレエピアニストのHaRuKaです。

 

前回の更新からだいぶ間が空いてしまいましたが、私は変わらずロンドンで元気に過ごしております。

 

イギリスはさらにワクチンの普及が進み、20代の私も来週末には2回目の接種が完了します!早く気軽に国を行き来できる時代に戻ってほしい…😭🙏

 

 

現在は通常のバレエスクールが夏休みで私も本来はホリデー中なのですが、今年は2週間のサマースクールを弾いています。

 

サマースクールのスケジュールは

 

月〜木曜日

10:00 クラスレッスン

11:00 ポワントレッスン/リハーサル

12:30  スペシャル講師のクラスレッスン

14:00  リハーサル  

 

金曜日

カメラの前でパフォーマンスを行い、その様子をZoomでLIVE配信

 

という感じです。

 

 

決められたスケジュール内で金曜日のパフォーマンスに向けて準備するので、ピアニストも普段より色々とやることが多いです。

 

リハーサルは、キトリ3幕のヴァリエーション、四羽の白鳥たちの踊り、チャイコフスキー パドドゥのヴァリエーションの3曲を担当していますが、各グループによってテンポやタイミングなどを調整する必要があるのでそれぞれのリハーサルで確認しメモをとります。

 

中でもチャイコフスキーパドドゥのヴァリエーションは、サマースクール中に急に弾くことが決まった上に、右手が忙しいアップテンポの曲!!

 

(この曲です↓)

https://youtu.be/2YgtVzH0scQ

 

お昼休みの30分にパンを片手に練習したのは、大学の試験前以来でした。(笑)

 

 

このように、10〜15時のスケジュール内は結構頭をフル稼働させているので、仕事終わりは公園に行って自然からパワーをもらうのが最近の日課になっています🐤🌱

 


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 St James’s Park では、人懐っこい野生のインコにも出会えました❣️

 

この公園には野生のペリカン、白鳥やカモの赤ちゃんもたくさんいて、大の鳥好きの私にとっては最高のパラダイスです✨

 

 

 

あと数日サマースクールは続きますが、公園で息抜きをしながら最後までしっかりと役目を成し遂げたいと思います!

 

 

また更新します🍀

 

 

HaRuKa 🌸

 

 

 

 

 

Repクラスの苦悩

 

 こんにちは!

バレエピアニストのHaRuKaです🌸

 

 

さて、今回はバレエピアニストの仕事の一つであるレパートリークラスについて、実際に今担当しているクラスでの出来事をシェアしたいと思います。

 

私の勤め先ではRep (Repertoireの略)と呼ばれているこのクラスですが、これは基礎を鍛える通常レッスンではなく、バレエ作品のソロを踊れるようになるためのクラスです。

 

 

あまり弾く機会はないのですが、今学期分のタイムテーブルで自分のレギュラークラスを確認すると、今学期は木曜日の3クラス目がRepクラスでした。

 

 

初日。どの曲をお願いされるかは事前にわからなかったので、iPadを準備してスタジオに向かいます。

 

これは、大抵RepクラスはSleeping BeautyやSwan lake, Don Quixoteといった有名どころのソロを取り上げることが多く、iPadに入れている楽曲でカバーできる可能性が高いからです。

 

 

ということで、弾いたことor 聞いたことがある曲がくれば何とかなるだろう …

 

そう思っていたのですが…!

 

 

 

リクエストされたのは4曲で、そのうち3曲が聞いたこともない、初めましての曲でした…!!

 

・Birthday offering 3rd variation 

・Caprice Solo

・The Polka in Facade 

 

これらが新曲(私にとって)で、もう一曲はSleeping Beautyのブルーバードのヴァリエーション。

 

 

こういう場合、本来なら曲を事前に知らされて楽譜が送られてくるはずなのですが、何かの手違いで今回は楽譜なしで初回のクラスがスタートしてしまったのです。

 

 

楽譜をiPadで検索しても見つからず、あるのはYouTubeの音源だけという状況で、その場を乗り切るには…

 

 

もうその場での耳コピしかありません…!

 

 

ここからは実際に私がトライした奮闘記になります。(笑)

 

↓↓

 

初めに先生と軽く打ち合わせ。楽譜がないので正確には弾けないということを伝えて、初回なので今回は似たような音楽で、振りの動きの確認など技術的なことを重点的にやりましょうと決めます。

 

クラスが始まり、先生が振り付けの確認などをしている約3分間、私はスマホを耳に押し当てて音源を聴き、テンポと調性、そして曲の雰囲気を必死で掴みます。

 

そして

 

'Let's try with music!' 

(まず1度音楽で通してみましょう!)

 

の合図でまず1回目、とにかく弾きます。弾くしかない。(泣)

 

この時点では最低限の情報しかとれていませんが、なんとか生徒が振り付けを確認できるくらいの曲を提供することが目標です。

 

 

生徒たちもまずはリズムをとるので精一杯なので、テンポとリズムだけはしっかり提示してあげることを意識します。

 

 

さて、1度通したあとは先生がまた振り付けの指導、直しにはいるのでここで再びスマホを耳に押し当て耳コピタイム。

 

ここではメロディーをできるだけ覚えて、何拍目で和音が変わるか確認します。

 

'Let's do it again with Music!' 

(もう一度音で通してみましょう! ) 

 

の合図で2回目。

 

今度はさっき覚えたメロディーをなんとか頑張って思い出しながら、わりと原曲に近い雰囲気で弾くことを意識します。

 

覚えたはずのメロディーが途中から飛んであれ!?と焦ることも多々起こりますが、それは内心だけにとどめ、メロディーの正確性よりテンポやリズムのキープを重視!

 

なんとか弾き切ります。 

 

 

このあたりからなんとか落ち着いて「それっぽい曲」が弾けるようになってくるので、これ以降はできるだけ原曲通り、クオリティをあげていくようにします。

 

 

隙を見つけては音源を聞き、指だけを動かして脳内リハーサル。

 

 

本当は紙とペンがあれば、少しでもメロディーや和音をメモできるのですが、あいにくこの日は持ち合わせていなく。。

 

これからは反省して、常に持ち歩こうと思います。(笑)

 

 

さて、これが実際に私が経験した、Repクラスでの出来事でした。

 

(ちなみにこの翌週、「二人用しか見つからなかったけど、ハルカならアレンジして一人で弾けるよね!」というメッセージと共に、連弾譜が送られてきました😂(笑))

 

 

そんなこんなで苦労した数週間でしたが、必死に対応する私の姿を見てくれていたのか、先日生徒さんたちから、なんとも嬉しいサプライズが❣️

 

 

 

 

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ハルカの音楽のおかげでここまで頑張ってこれました、というメッセージには思わずじーんときてしまいました。。

 

 

 

 

来週からHalf Termで1週間お休みなので、たくさん休んで美味しいものを食べてチャージして、6月からも全力で頑張りたいと思います!

 

 

今回はこの辺で。

 

 

 

 

また更新します✨

 

 

HaRuKa🌸